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2017-05

「金閣寺」NY公演レポ Part.4 - 2011.08.03 Wed

【7/24 Sun】 「金閣寺 NY公演 最終日」

さぁ、泣いても笑っても今日が千秋楽。
連日の猛暑が続いたNYも暑い事には変わりないけど、時折街中を抜ける風が心地良く、日差しも少しだけ柔らかくなって来て。天気と同じ様に、暑かった「金閣寺」公演もとうとう最終日を迎える。

本日のお席は、ちょっと後ろに下がって11列目上手寄り。
ずっと、前のお席で剛くん被り付きで観劇していたので、最後は少し後ろから全体を見たいなと思い取ったお席。

出演者の方が、板に上がり始めるその瞬間から見守りたくて、今日は少し早めに劇場入りしてみた。見渡すと、最終日だからか、はたまた日曜日のマチネ公演だからか、外人率(厳密に言うと、ココでは日本人の方が外国人なのだけど。)が多い気がする。

お隣に座られた、お一人参加の白人女性と世間話をしながら開演を待つ。

『この舞台は Golden Pavilion の話なのに、このセットなの?』と、不思議そう。
『教室なのは最初だけで、後は驚く方法で変化して行きますよ。』と言うと、
『そうでしょうね。』との答え。
うふふ、セット転換すると思ってるでしょ?違うのです。
だから『驚く方法』と言ったのです。終った後に感想聞いてみようっと。

私がサンフランシスコから来たと言うと、娘さんが結婚してサンフランシスコに住んでいるとの事。でも、娘さんもご多忙で、数年おきしかNYへ帰って来ないんですって。

『あなたは、この舞台を見る為にサンフランシスコからNYへ来るのに、娘は私に会いにNYに来ない。』と笑ってらした。私だって、日本には数年に一度しか帰りませんから、娘なんてそんなモンです。(笑)

今日の開演は午後2時。

それでは。



いつもと変わらない光景。
教室のセットに、机。
役者さんが一人、また一人と其々の場所に着く。

ある人は椅子に。
ある人は床に。

そして、今日も2時ジャスト。
溝口が左手奥から教室に姿を現し、舞台中央の椅子に座る。
4日間、同じ光景、同じ始まり。

そして、当り前の事だけど改めて発見した事。
「見る場所で、舞台の雰囲気が変わる。」

今まで、溝口・鶴川・柏木を中心に観劇していたので、どうしても3人中心の目線や動きに注目していたのですが、引きで見ると他の役者さんの表情や、セットの別の角度が見えて物凄く新鮮。多分4日間で一番きょろきょろ観劇してたかも。


「楽日で、気合入ってるからかしら?」と、妙にツボだったのは。

● 有為子の告げ口で、お母さんに怒られるシーン。
頬を叩かれた後、更に上腕を叩かれるシーンで、今日は何時に無くポカポカ叩かれてた溝口さん。

● 鶴川と溝口が南禅寺の参門から、お茶室での出来事を覗き見してるシーン。
女性が着物を解いて胸元を出した後、しゃがみこんだ溝口に、「(母乳入りのお茶を士官が)飲んだよ!飲んだよ!」と言うシーンで、今までは鶴川は溝口の肩を軽く叩く程度だったのに、今日はバシバシ溝口を叩いてた。

何時もより後ろの席だったのに、叩く音が聞こえてきたから、剛くん相当痛かったんじゃないかしら。細いくて可哀相だから、あまり強く叩かないでください。(笑)

最終日の剛くんは、自分の感情によってかなり声の大きさに変化を付けていて、日本語を理解しない観客の方には一番溝口の感情の度合いが分かり易かったと思う。静かに怒りや矛盾を胸に抱える演技は、感情をはっきりと表す文化のアメリカ人には分かり難い感情なので、怒ってる時は大きな声で、って単純だけどニュアンスを伝える為には必要な演出なのかも。その辺りを、日々調整しながら演出する亜門さんも凄いけど、それに応える役者さんの適応能力も半端無い。

今日は、カーテンコールも3回。
ほぼフル・スタンディングで観客が惜しみない拍手をキャストに送っていました。
出来れば亜門さんにも、舞台に上がって頂きたかった位。

3回目に舞台上に上がった剛くんは、安堵の表情で笑顔を見せてくれました。
そして、最終日は両手を挙げて観客の拍手に応えていました。袖にはける前に、もう一度剛くんは深々と観客席にお辞儀をして居たのが、凄くうれしくて、誇らしかった。

拍手をしながら、この不思議な空間を見回してみました。
きっと100%は理解出来なかったはず。だって三島の作品は、日本語を母国語とする私達にも時に難解だもの。それでも、この作品が伝えようとするメッセージを一生懸命受け取ろうとした、現地の観客達。日本からの観客。そして、私の様にアメリカは別の場所から集った人達。

誰一人欠けてもきっと完成しなかったであろう、この「金閣寺 NY公演」が無事に千秋楽を迎えられて、そしてその場に居れた事に物凄い感動してしまった。何か、拍手しながら、沸々とお腹の底から感動が湧き上がって来る感じ。

舞台が終って、例のお隣の女性に「どうだった?」と伺ってみた。
彼女は、案の定『やっぱり全部を理解する事は出来なかった。どうして、こうなる?どうして、そう言う?って疑問も沢山ある。でも、このまま分からないのは悔しい位、情熱のある舞台だったから、金閣寺(の英訳本)を必ず読んでみる!』と。

舞台のセットの使い方、照明の面白さも彼女には新鮮だったようで、『この演出家はまたココに呼ぶべき!』って仰ってました。

実は、彼女の様に『分からないままでは勿体無いから、絶対原作を読んでみる!』とか、『原作を読んでくれば良かった!』という声は、他の人達からもちらほら聞こえていて、英語圏の方々の心の琴線に触れる舞台だったんだな、と。

↓ 出来れば、この空間から離れたくなかった。魔法の空間への切符。

20110803-01.jpg


↓ 期間中、劇場で配布された "PLAY BILL"(公演パンフ)
何故か、2日目の8/22だけ日付入りのパンフ(右)で、他の3日間は共通パンフ(左)。
金曜日だけ特別だったのには何か理由があったのかしら。

20110803-02.jpg


三島の、宮本の、そして溝口の(全部『み』繋がり!笑)の世界にどっぷりと浸かった、奇跡の様な4日間も無事終了。剛くんに、カンパニーに、そしてこの作品を招致して下さった、Lincoln Center Festival に惜しみない拍手と感謝と愛を。


なんだか、ぐだぐだなレポになってしまいました。ごめんなさい。
こんな事なら、メモ帳とペン持って行けば良かった。(反省)
でもね、コレだけは言えます。

来年の凱旋公演は、きっともっと凄い

たった4日間でも、日々進化し続けたカンパニー。
毎日、演出に微調整が加えられ、スケールアップし続けたこの舞台は、凱旋公演でもその魅力を存分に魅せてくれると信じています。

凱旋公演を、きっと私は見に行けない。
でも、この4日間を一生忘れないし、悔いは無い。

ああ、ありきたりの言葉しか出て来ないのが死ぬ程歯痒いけど。
剛くん!本当にどうもありがとう。本当に、本当に、お疲れ様でした。
そして、次は日本でお会いしましょう!

さて、Part.5 は「アレ」をレポートします。(笑)


● COMMENT ●

しいちゃん、レポPart 4までお疲れ様です。
一つ一つの言葉から、しいちゃんの想いとか興奮が伝わってきて、
読みながら「うおお…!」と感動してました。
貴重なレポをありがとうございます!

向こうの方の心の琴線に触れる作品となって、
私としてもとても嬉しいというかなんというか…(観れてないですけど^^;)
全てを理解しきれなかったのは、しいちゃんが書いていらっしゃるとおり、
三島作品が難しいということもあるでしょうし、言葉の壁もあるからなんでしょうね。
それでも、『金閣寺』が多くの方の心を揺さぶったのは、そこに“心”があったからなのかなぁ、と。

亜門さんやキャスト陣、そして『金閣寺』という世界で生きる面々の“心”を、
観客の方々はしっかりとCatchしていらしたんだろうなぁ、とレポを読みながら感じました。

こんなにも素晴らしいレポがぐだぐだだなんてとんでもない!
私のレポの方がよっぽどぐだぐだなので大丈夫です(笑)

メモ帳とペンは…私自身、使ってはいますけどお勧めしません(え)
書いている間に、一瞬一瞬を見落としてしまうから。
見ずに書けるのであれば別ですけどね。

でも、この舞台はホントに一瞬でも見落としたら
物凄くもったいないということがしいちゃんのレポから伝わってきたので、
メモ帳とペンは持っていかなくて正解だったんじゃないかと思います。

さて、このあとはいよいよ「アレ」ですね?(笑)
楽しみにしてまーす!

コメントお返事

◆ 琴音ちゃん
ホントお恥ずかしいレポなのに、読んでくださってありがとうございます!琴音ちゃんのレポは何時も凄く丁寧で、雰囲気が伝わって来て大好きなレポなのですが、今回改めて自分で書いてみて、琴音ちゃんの凄さを実感しました。やっぱり姐さんです。(笑)

NYの現地の方々が、この難しい作品に全身全霊を傾けて集中してご覧になってる姿を見て、改めてこうして観劇出来る事が決して当り前で無く、奇跡の様な大きなチャンスだったんだと実感しました。

やっぱり筆記用具持参は舞台に集中出来ないですよね。
プレゼンのレポとかもメモ取ってると聞き逃したりしちゃうから、舞台なんて尚更。やっぱり頑張って自分の脳をフル活用するしか無いな~。とほほ。

そうそう、次のレポは「アレ」ですよ~。
って、実は「どっちを先に書こうかしら?」って悩んでるの。(←おい)あ~、どっちにしよ~。


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Author:しぃ。
サンフランシスコからロスへお引っ越ししました!相変わらず建築エンジニアをしています。建物と写真と美味しい物、そしてVの末っ子をひたすら愛でる日々も相変わらずです。

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