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2017-05

Growing Reed - 3/31放送 伊東豊雄さん - 2013.06.25 Tue

an・anのEXPOSUREどころか准くんの"Growing Reed"の感想もずっと書いてなかった。

ラジオの方はどちらかというと、日本に帰国していたので音源が貯まりに溜まってしまって感想書くのがちょっと面倒くさく(こら!)なっちゃったというのが正直な所。

でもやっぱりこの感想だけは書きたい!という回が3/31の伊東豊雄さんご出演回のGrowing Reed。奇しくも、3/17に伊東豊雄さんの「プリツカー賞受賞」のニュースを聞いて「是非ともGRに呼んで頂きたい。」(記事はこちら)という私の思いの丈を綴ったブログを投下した所、なんと!なんと!その2週間後のGRに伊東豊雄さん出演!という大ミラクル。

この音源、もう何回聴いたか分からない。
きっと伊東さんと准くんの会話、空で言えるよ?って位聴いたと思う。
今回に限っては、准くんより伊東さんの「言葉」が聴きたくて、何度も何度も。

折角だから、ちょっと前に遡って「伊東豊雄さんご出演Growing Reed」より、感想をまた再開してみたいと思います。数ヶ月前の古い話ですし、今回は思いっきり個人の趣味に走った感想なので、ご興味のある方だけご覧いただければ。





今回のGRのお題は「ベネチア・ビエンナーレで金賞を受賞した陸前高田の『みんなの家』とは?」

まず「ベネチア・ビエンナーレってなに?」ってなると思うのですが、イタリアのベネチアで2年に一回開催されている国際美術展覧会です。部門は美術部門・映画部門・建築部門・音楽部門・演劇部門・舞踊部門に分かれていて、国別対抗(なので、各国パビリオンが設営される)で賞を競い合います。

今回、伊東さんのプロジェクトがこのビエンナーレの建築部門で金賞を受賞。
そして、准くんがGRの収録でお話を伺った後に「建築界のノーベル賞」と言われている「プリツカー賞」を受賞されました。

伊東さんの代表作は沢山あるけど、例えば横浜駅西口のロータリーにある「風の塔」とか、「せんだいメディアテーク」「TOD's表参道ビル」「ミキモト銀座」等。

准くんも驚いていましたが、伊東さんは本当にお若い!
そして、とても気さくで素朴な方です。何て言うんだろう...。お友達のお父さんみたいな感じ。雰囲気分かっていただけるかしら。そして、彼の作り出す建物もそんな感じ。何となく人懐っこい、素朴だけど、所々にユニークさのエッセンスが散りばめられてる、そんな雰囲気があります。


◆ スタイルが決まってしまうのは退屈
「スタイルが決まってしまったらやめるしかない。」と笑って仰ってましたが、私が伊東建築が好きな理由の一つです。重鎮の建築家の方々の作品は、見ただけで「これは○○さんの作品」というのが分かる特色が必ずあるものです。判子のように作品に捺されている特長というか。そして「私が作るとこうなりますよ?」という、イヤらしい言い方をすると「特徴の押し売り」みたいな雰囲気を醸し出す事も多いのです。

そうすると「使う人・住む人の為に存在すべき建物」という私が思う所の「建築物の本来の存在理由」が「建物に使う人・住む人が合わせる事を要求する建物」へと変わってしまう。例えば、ランドマーク的な存在の建築物にはそれが通用するけど、住居やオフィスにはどうかな?

そんな漠然とした蟠りを、伊東建築はすっきりとさせてくれます。

◆ 40年以上の経験を持ってしても「分かった!」と思う事は無い
「どんな建築家も一つの建築を考える時に『このアイディアは凄いぞ!』と最初に思いついた時には思う。でも、暫くやってると『これは出来そうにないな。』と思い始める。色々な制約の元で作るので、出来上がったら『もうちょっと上手く出来ると思ったのにな。』と思う事の繰り返し。」

「未だに思いますか?」という准くんの問いに「思いますよー!」と答えた伊東さん。そして「すごい...」と呟いた准くん。

このやり取りだけで、私これから先も建築の仕事を続けていける。
本当にそう心の底から思える伊東さんの『言葉』でした。

きっと准くんから見たら、伊東さんレベルの建築家は「神様」みたいな存在で(そうなんだけど)失敗とか後悔とは程遠い、そういう物をもう超越しちゃっている存在に見えるんだと思う。だからこそ、この伊東さんの言葉を「謙虚さ」と受け取って「すごい...」って思わず呟いちゃったんじゃないかな?なんて、勝手に予想。

私は「あぁ、伊東さんも同じ事感じるんだ。」って思ったのと、だからこそ今自分が仕事の度に感じて悩んでぶち当たっている壁は決して間違いじゃないんだなって、思えたのが...なんていうのかな?「救われた。」そんな感じ。

ちょっと小難しい話かもしれないけど、私の仕事というのは、伊東さんの様にデザイン(設計)をする「建築家」とは違って、「建築家が描いた夢(建物のデザイン)」を現実の形にする「建築屋」なので、「デザインから建築家の意図を読み取り、実際に使える&建てられるモノとして図面を描き、計算し、予算とスケジュールと戦いながら、その『夢』を完成させる」仕事。その間のプロセスで何時も壁にぶち当たり、後から「ああすれば良かった」って反省し「次はもっと良いものを作る!」って思ってまた反省して、の繰り返し。

自分の実力不足を何時も痛感させられるし、時に求められる妥協が「丁度良い落とし所を決める」ではなく「負け」に思えてしまう事も、いつもの事。どんなに熟考しても反省してもなかなか自分の思い通りになってくれない上に、その「思い通りにならなかったモノ」が絶対に形として存在するので、傍から見たら「綺麗に出来上がった」建築物も、自分にとっては「反省材料」でしかなかったり。伊東さんも同じなんだ、うん。

◆ 教える伊東さん
「何の為に建築作るのかもっと真剣に考えなければ、建築なんて実現するはずがない」という事を学生に伝えたくて、私塾を2つ始めた伊東さん。(私も2つの「伊東塾」をtwitterでフォローさせて頂いているけど、日本に帰って参加したい!って心底思う。)

大学の建築科を出て、仕事をして経験を積みこの業界に足を突っ込み始めて私も20年近くになろうとしてるけど、同じ事を痛感します。建築科の学生を見て思うのは『早く卒業しておいで?』って事。大学の4年間で必死に課題をこなし、若さの特権ゆえの斬新さを前面に押し出して(押し出せるのもまた若さの特権)デザインに命を掛けるけど、それは建築という大きな分野のほんの小さな一部分でしかない。でも、そうやって「デザインしてる自分」は「何でも分かってる自分」で「全てをコントロールできる」と思っている。

私も、そう言う乱暴なくらい前向きなアイディアとかヤル気を、私が持ってる経験や知識と上手く融合させて、一つのプロジェクトを完成まで軌道修正していく方法を伊東さんに教えて頂きたい。「建築デザイン」ではなく「プロジェクトマネージメント」を先輩から教わりたいです。

◆ 復興支援と「みんなの家」
伊東さんが常日頃から提唱している「使う人の為の建築」を被災地の復興支援の現場で、改めて見直す。その取り組みが「みんなの家」という形になったと、私は思っています。

親切の押し売りじゃないですけど、「はい、皆さんのために仮設住宅作りました。住んで下さい、感謝して下さい。」という感が拭えなかった今までの仮説住宅。マニュアルがあって、慣例があって、勿論予算があるから、当然しがらみもあって。そうすると教科書どおりの住宅になってしまうわけだけど、伊東さんは「誰の為に作るのか?」を考えたかった。

きっと、何度も対話を重ね、スタディーケースを幾つも作って、使う人・住む人が「自由」で「安心」出来る場所を「建物」が担える様にしたかったんだと思うんです。

別に伊東さんは「伊東豊雄が手がけた『仮説住宅』」にしたくなかったから、若手とベテランの建築家を上手く新旧取り混ぜて、このプロジェクトに向き合って居たのだと。ある意味、伊東さんじゃなきゃ出来ないプロジェクトでもあるけど、私はこういう気概を持つ建築家さんの『夢』と、使う人の『夢』を『形にする』お手伝いを何時までも続けて行きたいなと、そう思うのです。建築家の方の様に、プロジェクト上に名前が出る事は本当に少ない仕事ですが、プロの『影の立役者』であり続けたいと、そう願うのです。

今回のGRは、そう思わせてくれる「癒し」の対談でした。

そして伊東さんと「建築」という「同じ言語」で話が出来る特権にも感謝したラジオでした。こういう言い方はイヤらしいし、准くんは准くんなりの引き出し方で伊東さんのこの『言葉』を引っ張り上げてくれたので、そこは素直に尊敬するし、心から准くんに感謝している。でも、流石の准くんを持ってしても「建築」という同じ言語を持っていないが故に、聞き逃した『言葉』が一杯あるのも事実。自分が、全部を理解したとは到底思えないし、まだまだ修行が必要だけど、伊東さんの言葉を聴いて感じたこの感覚は、准くんには分からせてやらない。へへ、羨ましいだろ、准くん。でも、これは「同じ言語」を持つ人間の特権。

改めて、伊東さん。
ベネチア・ビエンナーレ金賞受賞、並びにプリツカー賞の受賞おめでとうございます。
そして、伊藤さんをGRのゲストに呼んで下さった関係者の方々に、心からお礼を申し上げます。

准くん、素敵な『言葉』を引き出してくれて、本当にありがとう。

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サンフランシスコからロスへお引っ越ししました!相変わらず建築エンジニアをしています。建物と写真と美味しい物、そしてVの末っ子をひたすら愛でる日々も相変わらずです。

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